里美で暮らす

ぐるぐる田んぼに電気柵を設置

里山で稲作をするときに避けられない作業に獣対策があります。


秋風の吹き始めた8月20日「落ち葉ネットワーク里美」の「落ち葉でぐるぐる田んぼ」でも獣対策をしました。


畦の周りの草を刈り、電気柵を設置しました。急な日程の設定で参加者は余り多くありませんでいたが、電気柵のワイヤー張りやエンジン草刈り機を会員さんに初めて経験してもらいました。


里美の場合、獣対策の対象は、ほとんどイノシシ。


穂が登熟する前のまだ胚乳がミルクのように水っぽいときに、それをくちゃくちゃと噛みにやってきます。場所を覚えられると何回も来てはくちゃくちゃ、田んぼは踏み荒らされてぐちゃぐちゃ。半年の苦労が台無しとなって頭の中もぐちゃぐちゃに。


この獣対策への労力が「割に合わない」というのが、里山の田んぼに放棄地が多い原因の一つとなっています。条件のいい田んぼも悪い田んぼも価格が同じだったらやっぱり悪いところではやりたくないのがいまどきの平均的農家の心情とでもいいましょうか・・・それでも獣対策をしながら地道に谷津田で稲作をしている農家の方も里美にはたくさんいます。


里山の谷津田は豊かな生態系の保全には重要な役割をしています。だから、里山保全活動においては谷津田の再生も重要なテーマです。


一手間も二手間もかかる里山の稲作。くじけず地道にやってきたいと思います。



はじめての草刈り機



たるみが出ないように慎重にワイヤーを張っていきます。



ボックスに電池を入れて通電!
これで一先ず安心です。



カワトンボの季節は、もうすぐ終わり。これが見納めかな。
これからは田んぼの使者、赤とんぼの季節になります。


 

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