里美で働く

田んぼでせり摘み


今日こそ田起こしジャー。
と勇んで田んぼに行くと、畦際に先客。
おばあちゃんが鎌で草を取っている様子。

-おはようございまーす。何摘んでんですか?
 「セリ摘ませてもらってるんだー。」
 「田起こしすんのけ?」
-そーなんですよ。そしたら上の田んぼからするからゆっくり摘んでって。
 「大丈夫だからここからやっちゃいな。」
 「ここに来るまで、つんでっから。」
-そーですか。じゃあやっちゃいますね。

 お言葉に甘え、耕運機のエンジンをかけ田起こし開始。
 耕運機の馬力があまりないため歩くのよりもゆっくりな速度。
 おばあちゃんは、僕が来る前にすっかり摘み終わってしまった。
 
 「おかげさんでたくさん摘めました。」
 「これ少しもってぐげ?」
-いいんですか。じゃあ頂きます。どうやって食べるんですか?
 「洗って卵とじが、んまいよ。」
 「そしたら、上の田んぼも摘ませてもらうから」

 (まだ摘むんだ・・)

 その後おばあちゃんは、お昼までに肥料袋いっぱいのセリを摘んでいった。

 (そんなにいっぱいどうやって食べるんだろう。・・答えは来年か)

 おかげで田んぼのセリはきれいになくなった。
 スロースタートもいい時があるね。

 今日の夕飯は、セリの卵とじ。

 いただきます。
 
 

  

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