里美で働く

上槽1号のおり引き

仕込み1号が上槽となり酒かすと分離。この時点で清酒となります。

やったー。出来上がりー。・・・・ではないのだ。
この先も、まだまだやることがあります。

上槽してから約1週間後、おり引きをします。

 タンクに入った搾りたてのお酒は、酒袋の布目から出た細かな繊維分が混ざっているため薄濁りの状態です。これを数日静置させ繊維分等を沈殿させます。
 するとタンクの中で、より澄んだ層と沈殿層(滓と呼びます)に分かれます。この二つのを汲み分けるのがおり引きです。


ちょっと判りづらいですが上澄みを相当移したところです。

 滓そのものを除くというよりは、澄んだ部分をうまく別のタンクに移してあげる作業といったほうがいいかもしれません。


 そして滓引きで残った沈殿部分がおり酒です。ここには米のエキス分が沢山含まれています。ここが普通のお酒とは違ったおいしさがあるんです。
 醪の様なほんのりした甘味と酸味そして滑らかな舌触り。また酵母が発する僅かな炭酸ガスが複雑な味わいを醸し出すんです。
 
 滓の部分は、全体ではほんの少し。
 なのに
 これだけ買い求めるお客さんもいて・・・普通のお酒も買ってくれー。

 おり酒。もうじき瓶詰め、出荷します。

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