カタクリの種
雨
田植も終った6月の上旬、里美牧場にカタクリの種を拾いに行った。
5月の頃きれいな花を咲かせていたカタクリの群落はすっかり様変わりし、生育地の林床は、木々の展葉によりすっかり暗くなっていた。
最初は、朔果がどこにあるか判らなかったが良く目を凝らしてみていると・・・アッタ。
一つ見つけるとあちこちにあるのを見つけとりあえず10個ほど頂戴してきた。
一つの朔果に20ヶくらいの種が入っていた。種は、褐色をしており大きさ7ミリ程度。
文献によると種の先端についたエライオソームという付属部から出る物質に蟻が惹きつけられ種を運んでいくらしい。試しに庭に10粒ほど置き蟻の反応を見てみた。すると、置いたとたんに狂ったように蟻が寄ってきてカメラのピントを合わせるひまも無く、自分の巣に持ち去ってしまった。中には取り合いを始める蟻も・・・エライオソーム恐るべし。
実験が終了し少し納得したところで、雑木林の林床に蒔いてみた。1年後が楽しみだ。